公益社団法人東京都専修学校各種学校協会が運営するボランティア活動の情報サイト

ボランティア活動について

赤門会日本語学校

幅広い日本語レベルとさまざまな目的の学習者に対応。ビジネス就職クラスでは、毎年90%以上の学生が日本企業に就職している。

住所
東京都荒川区東日暮里6-39-12
電話番号
03-3806-6102
分野
文化・教養
URL
http://www.akamonkai.ac.jp

活動紹介・参加学生の声

ボランティアを通して図る地域との交流

学校法人新井学園 理事長 新井 時賛

本校では1985年の創立以来、80以上の国や地域出身の 20,000名以上の卒業生を送り出しています。 留学生は日本に来ると、当然地域に密着した生活を送ることになりますし、地域と共生しながら日本語を学び、進学や就職をすることになります。 日本全体で考えても、現在、定住や観光など、多くの外国人が滞在していて、おそらく今後も増えるであろうといわれています。
いっぽう、日本は地震国です。いつ大きな地震がくるかわからないというリスクがあります。地震のまったくない国や災害を経験したことのない国から来る外国人の方もいますし、 彼らが日本で生活するうえで、災害が起きたときにどうするのかというのは命に関わる問題でもあります。

本校には外国人留学生や外国語の堪能な職員も揃っているのですから、外国語を通して地域に貢献できることがあるのではないかと考え、 地元荒川区と連携して災害時の避難誘導に協力をしようということになりました。そうした活動を通して、留学生のみなさんに災害や防災に対する認識を深めてもらうこともできるでしょう。

2017年3月には、災害時に外国人の避難生活などに支障が生じた場合に語学ボランティアとして通訳活動を行うため、 荒川区、荒川・南千住・尾久警察署と本校の間で協定を締結しました。その後9月にはじめて合同で防災訓練を行い、11月には「荒川消防職員教養コミュニケーションボードの活用要領多言語通訳業務の運用要領」に参加。 日本語が話せない人から119番が入ったときに、指令室から通訳センターを通して、通報者の母国語でコミュニケーションをとるというシミュレーションに、通報者と通訳の役として参加して、感謝状をいただきました。 また、本校と荒川区、各警察署で災害時におけるマニュアル作りも行っています。おそらく都内でははじめての試みではないかと思います。

2018年1月に行われたテロ災害訓練には100名の学生が参加し、中国語・韓国語でのアナウンス役をはじめ、負傷者、助けを求める負傷者の付添役などを務めました。 ボランティアに参加する学生たちも、はじめはわからずに来ても、終わった後は、多くの日本人と一緒に行動できたことが自信につながり、達成感と満足感に満たされていたようです。

3月に行われる荒川区主催の「あらBOSAI」には、地域の中学生と一緒に水消火器のブースを設けて参加します。地域の方々に楽しみながら防災知識を身につけてもらおうというもので、 中学生や地域の子どもたちとの交流を図るよい機会になりそうです。

今後も留学生のみなさんが、日本語だけではなく日本の文化をはじめいろいろなものを学ぶ拠点として、コミュニティの場を提供する役割を果たしていかなければならないと考えています。

第六消防方面救助救急訓練に参加

「コンサート会場で爆発が起きて、多数のけが人が出た!」1月29日、都立汐入公園(東京都荒川区)で、東京消防庁によるテロの対処訓練が実施されました。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックや19年のラグビーワールドカップ(W杯)の開催を見据えて行われたもので、当日は災害派遣医療チームによる応急処置の実施、 新しい救急資機材の使用、ヘリコプターや船などを使った救助活動など、本番さながらの大がかりの訓練となり、参加者も真剣な面持ちで行動していました。

赤門日本語学校からは約100名の学生が参加。会場での広報の案内を韓国語・中国語で通訳してマイクで放送したり、救助に来た消防隊員にけが人のようすを説明したりと大活躍。
実際に災害に遭ったときにどのように対処をしたらいいかを疑似体験してみて、これでパニックや混乱に陥らずに冷静に行動できるかもしれない、 「備えあれば憂いなし」との思いを新たにしたという留学生も多かったようです。

参加者の声

マーケティング部事業開発担当武井万里子さん

今回のテロの対処訓練には、荒川区からの要請もあり、およそ100名の学生が参加しました。日本に来て日本語を学ぶためには、日本で生活をしていかなければなりません。 また、日本の文化や習慣を知ることも大切です。防災訓練や避難訓練など、母国で経験したことのない留学生もたくさんいますし、いつ起こるかわからない災害や事故に対して備えておくことは非常に重要です。 荒川区には多くの外国人の方が住んでいます。外国語を話す留学生がこのようなボランティアを通して地域に貢献し、そこで相互理解を深め、日本の文化になじんで生活していってくれることを強く望みます。

NICO(ニコ)さんスイス 23歳

消防署や地域の人など大勢の人が参加し、とても本格的な訓練だなと感じました。まるで本物の事件が起きたようでした。母国でファーストエイドの訓練を受けたことはありますが、まだ実際にそのような現場に遭遇したことはありません。 できるなら、何も起こらない方がいいですが、もし災害や事故などが起きて、その現場にいることがあれば、今回の訓練や母国での訓練を思い出して、困っている人の役に立ちたいと思います。

金柔珍(キムユジン)さん韓国 24歳

母国でも防災訓練をしたことはありますが、今回のような大きな規模の訓練の経験はありませんので、とても圧倒されました。外国人は災害時にけがをしたうえに言葉がわからなければ、とても不安に感じると思います。 今回の訓練で、その気持ちがとてもよく分かったので、実際にそのような状況になって困っている人がいたら、すすんで助けてあげなければいけないと思いました。

SILVIA(シルビア)さんイタリア 29歳

テロを想定した訓練で、犯人役の人がいたり白い煙があがったり、驚くことばかりでした。日本語があまりよくわからないので、指示が理解できないこともあり、みんなが逃げるから自分も一生懸命に逃げました。 実際にこんなことがあったら、本当に恐ろしいと思いました。母国では防災訓練の経験がありません。「万一に備えての訓練」は素晴らしい日本の文化で、今回この場に参加できたことをとても意味のあることだと感じました。

夏如鑫(カイシン)さん中国 25歳

こんなに多くの人が集まり、消防隊や警察官などが来て、ヘリコプターや船まで出動する大きな訓練は初めてでした。実際にこうした防災訓練に参加して、災害や防災というものについてもっと深く考えたいと思いました。 2020年の東京オリンピックのときにはまだ日本にいるので、外国の人が困っていれば助けたいと思いますし、オリンピックにもボランティアなどで関わりたいです。このような防災訓練があれば、ぜひまた参加したいと思います。