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「外国人おもてなし語学育成講座」レポート

各校が行っている「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」

  • 2017年4月10日 東京エアトラベル・ホテル専門学校

  • 2017年12月13日 東京スポーツ・レクリエーション専門学校

東京スポーツ・レクリエーション専門学校

スポーツの学校の学生として「おもてなしの心」を
習得!

1995年開校以来、「スポーツとレクリエーションの普及を通じ、健康をコーディネートできる専門家」を輩出する東京スポーツ・レクリエーション専門学校(東京都江戸川区)では、オリンピックイヤーに向けてさらなるステップアップをと、「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」を導入。今回は、12月13日に第1回目が開催されたスポーツインストラクター科と、第3回目を迎えたスポーツビジネス科、いずれも1年生の授業をご紹介します。

第1回目「おもてなし講座」の授業の冒頭では、外国人観光客に人気の、谷中にある旅館がビデオで紹介され、語学が堪能でなくても「迎える心」を大切に働きかければ、自然と気持ちが通じるのだというご主人の言葉にうなずく参加者も。声をかける勇気と、おもてなしの精神を身につけることを目標に、初回講座がスタートしました。

まずは自己紹介から始まり、ひとりずつ、自分の名前、出身地や好きなものなどを英語で発表。なかには恥ずかしがって相手の目を見て話すことを忘れてしまう人もいましたが、堂々とした自己アピールが見られました。その後はグループワークを中心に、コミュニケーション能力を磨く、知識や情報を駆使して問題解決を行う、ボランティアスピリッツを学ぶというテーマで展開され、提示された議題に沿ってディスカッションが行われていました。

参加者は、海外経験豊富な講師のエピソードや説明を聞きながら、海外文化への理解と、訪れる外国人観光客への接し方などを学習。あいさつの仕方や、困っている人を見かけたときの声のかけ方など、具体的な例文を繰り返し声に出して身につけていました。なかでも「外国人によく質問されると思うもの」というテーマでは、神社での参拝の仕方がとりあげられ、手水の作法や「二礼二拍手一礼」などを外国人観光客にどのように伝えるか、それぞれのグループで工夫しながら取り組む姿が見られました。ほかに、身振り手振りで伝えるジェスチャーゲームが取り入れられ、具合の悪そうな外国人観光客に、体調不良の状況を聞きながらその対策を伝える課題も。ちょっと恥ずかしそうだった参加者も、ジェスチャーを駆使して一生懸命に向き合っていました。ジェスチャーで伝えるにあたってどういう点に気をつけたらいいかという講師の問いかけに「ジェスチャーは大きくした方がわかりやすい」「表情を加えることも大事」という答えを返していました。

3回目を迎えるスポーツビジネス科のクラスは語学講座で、リスニングや、観光客とボランティアの役割に分かれ、二人一組になって行うロールプレイングが中心。駅で行き方を訪ねられたときの答え方や、路上で道を訪ねられたときの答え方など、実際の会話を聞きながら繰り返し、同じような状況で自然に使えるよう楽しみながら取り組んでいました。

教務部・教務事務長谷川貴子先生

オリンピックイヤーに向けて、スポーツの学校の学生としておもてなしの精神を学ぶ

学校法人滋慶学園の建学の理念(実学教育・人間教育・国際教育)のうちのひとつ、国際教育とは、「より広い視野でモノを捉える国際的な感性を養う。日本人としてのアイデンティティを確立したうえで、価値観や文化の違いを尊重できるようになる」というものです。

この理念を基本に、日頃からスポーツについて学んでいる本校では、オリンピックイヤーに向けて「東京に来て困っている外国人の方に、言葉の壁をこえて自ら支援の手を差し伸べられるボランティア」となる人材を育成すべく、この「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」を導入する運びとなりました。

今回の講座を通して得られた国際的感覚やホスピタリティを、今後も学生一人ひとりが身近なところから進んで発揮できる人材に成長してくれることを期待しています。

参加学生の声

スポーツインストラクター科1年荒井麻菜さん

忘れないよう積極的に英語を使っていきたい

オーストラリアに留学していたとき、親切にしてもらったり助けてもらったりして、嬉しかったことを覚えています。英語を使って、いろいろな国の人とコミュニケーションをとりたいと思っているので、この講座はとてもいい機会でした。せっかく覚えても使わないと忘れてしまうので、積極的に英語を使っていきたいです。

スポーツインストラクター科1年鈴木陽さん

将来の仕事にも役立てたい

各国ごとに歴史があり文化も違うので、日本のマナーやしきたりなど、一方的におしつけずに、相手のこともしっかり受け止めながら伝えていくことも重要だと思いました。将来はジムのパーソナルトレーナーをめざしているので、おもてなし講座も語学の講座も、これからの仕事に役立てることができそうです。

スポーツインストラクター科 マリンスポーツインストラクターコース1年伊藤雄也さん

特別なことをすることが「おもてなし」ではない

「おもてなし講座」の最初に観たビデオの「特別なことではなく日常を伝えておもてなしをする」という旅館のオーナーの言葉に感銘を受けました。電車や駅で困っている人への声のかけ方やフレーズなど、学んだことを繰り返して自分のものにし、さらにオリジナリティを加えて実際に使えるようになりたいと思います。

スポーツビジネス科1年菊池菜帆さん

オリンピックに関わる仕事を

講座のおかげで、困っている人がいたらこちらから声をかけることができそうです。2020年には東京でオリンピックが開催されます。そのときには、チームスタッフとして直接関わる仕事をしてみたいというのが今の目標です。

スポーツビジネス科1年赤津美砂さん

日本の素晴らしさを伝えたい

これまでは、道を尋ねられたときに単語をつなぎ合わせて行き方を説明していましたが、講座で例文を学ぶことで、こんな文章で伝えたらいいのだということがよくわかりました。今後もっと多くの外国人観光客が訪れるといわれているので、その方々に日本の素晴らしさを伝えられるようになりたいです。