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「外国人おもてなし語学育成講座」レポート

各校が行っている「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」

  • 2017年4月10日 東京エアトラベル・ホテル専門学校

  • 2017年12月13日 東京スポーツ・レクリエーション専門学校

東京エアトラベル・ホテル専門学校

観光業界に巣立つ2年生を対象に実施

広く観光業界で活躍する人材を輩出する東京エアトラベル・ホテル専門学校(東京都小金井市)では4月10日、全学科の2年生・約200名を対象に「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」を実施しました。2教室に分かれて午前と午後に開催された授業のうち、鉄道交通科・観光旅行科・エアポートサービス科・英語キャリア科・ファッションビジネス科の学生が集まった午後の授業をレポートします。

授業の冒頭では、外国人観光客に人気の東京・谷中の旅館をビデオ紹介。「英語が苦手でも歓迎する心があれば、自然と気持ちが通じるものです」という旅館の御主人の言葉に、出席者は興味深く聞き入っていました。

その後はグループワークを中心に進行し、順次、テーマに沿ってディスカッションを繰り返すとともに意見発表を行いました。「外国人によく質問されると思うもの」というテーマでは、「なぜ日本人はすぐに謝るのか」「音を立ててラーメンを啜るのはなぜか」といったユニークな意見が発表され、海外経験が豊富な講師のエピソード披露や説明によって、異文化への理解を深めました。道を尋ねられた時の答え方や、日本文化やマナーの伝え方などについては、例文の英語を読み合わせたほか、グループワークを通して「ジェスチャーを駆使する」「動画を見せる」などの対応も紹介され、英会話だけでなく外国人と接する上での心構えも身につけたようです。グループワークではほかに、自分の意志を身振りで伝えるジェスチャーゲームや、日本人ボランティアと外国人観光客の役割を2人一組で交互に演じるロープレなども行われ、出席者はとても楽しげに、かつ熱心に取り組んでいました。

最後は全員で「おもてなし五か条」を作成。各グループから出た意見を集約して、「寄り添い」「ホスピタリティ(無償の愛)」「思い出に残るおもてなし」「責任感」「愛」の5つが、おもてなしに欠かせない言葉として選ばれました。授業の終わりには、育成講座を修了したことを証明する登録証とバッチをそれぞれ笑顔で受け取りました。

観光旅行科・鉄道交通科教員 金田一栄子先生

将来の仕事を見すえて積極性や学習意欲の向上に期待

本校の学生は卒業後にほとんどが観光・サービスなどの接客業に就きます。そこで、全学科に「ホスピタリティ・サービス」の授業を導入し「おもてなしの心」を身につけてほしいと考えています。さらに「ボランティア精神」もと考えていたところ、この講座に出会いました。学生たちがこの講座を受講することによって積極性や行動力が増すとともに、もっと英語を勉強したいという意欲が高まるのではないかと期待して導入しました。授業の様子を見るとそれは正解だったようです。学科によって英語が得意な学生とそうでない学生がいますが、どの学生も目を輝かせてグループワークに取り組んでいました。

参加学生の声

鉄道交通科2年畠山遥香さん

会話以上に大切なことに気づいた

外国人に道を訊かれて答えられなかった経験があるので、この講座では特に道案内の英語に興味を持ちました。留学経験もなく英語に自信がなかったけれど、海外の人を歓迎する心や積極的に声をかける姿勢など、英語力以上に大事なことがあると気づきました。

観光旅行科2年柴崎隆之さん

今日の学びを将来の仕事に生かしたい

昨年カナダに留学し、日本の伝統や文化を伝えることの難しさを感じました。今日の講座は日本の伝統にも触れていたのでとても勉強になりました。就職先は旅行代理店に内定。外国人向けの店舗もあるので、今回学んだことを将来につなげていきたいと思います。

エアポートサービス科2年小松怜那さん

コミュニケーションにはさまざまな方法が

外国人との交流は必ずしも英語が流暢である必要はなく「ジェスチャーや動画を見せるなど色々な方法でできるんだな」と学びました。私はサービス介助士の資格も持っているので、お年寄りや身体の不自由な方などさまざまな外国の方のお役に立てたらと思います。

英語キャリア科2年伊藤駿さん

社会人としての姿勢も学んだ

スイスに3年半留学。現地の人に温かいおもてなしを受けたことが忘れられず、自分もそうありたいと思っていたので、今回の講座は非常にためになりました。印象に残ったのは相手に好意を押しつけないという心構え。社会人としての姿勢も学んだ気がします。

ファッションビジネス科2年高橋駿さん

言葉の壁を越えるコミュニケーション

最初のビデオに出た旅館の話がとても印象的でした。学校のサンドイッチ留学制度でカナダとオーストラリアに行きましたが、どの国でも求められるのは相手を肯定し受け入れる姿勢です。言葉の壁を越えたコミュニ―ケーションの大切さをあらためて理解しました。